皆様からの投稿をお待ちしてます (投稿宛先) info@forest-tokyo.org
(写真のクリックで拡大されて解説文が表示されます)
我が家にやってきた虫たち⑶ 宮入芳雄 2021/12/08
私が住んでいる多摩ニュータウン。皆さんが思っているよりは緑が多く良い住環境です。その為か色々な虫たちがやってきます。でも100%大自然!という訳ではないので、高尾山とはまた違った虫たちです。最近、海外からやってきた虫も混じります。出会うのは朝のゴミ出しの時。廊下を歩いていたり、壁に貼り付いていたり・・・そんな虫たちを紹介します お待ちかねの第3弾です
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●「ニイニイゼミ」① 2021.7.19
最初に登場するセミ。8月になると廊下や階段にアブラゼミの死骸がゴロゴロ。7月はまだ穏やかで、このニイニイゼミもちゃんと生きていた。
●「モンクロシャチホコ」1 2021.8.6
廊下の壁に付いていた。最初見た時は何かの蛾の蛹だと思ったが、これで成虫との事。インターネットで調べると、成虫の事よりサクラの葉を食べる幼虫の事ばかり。確かに大量発生したこの幼虫は見たことがある。しかし成虫を見るのは初めてだ。この蛾は地中で蛹になり越冬するという。蛹でも冬を越すのは難しいのだろうか。
「クサギカメムシ」1
●「アオマツムシ」1 2021.10.8
玄関ドアにアオマツムシのメスがいた。音色は良いが、甲高くてうるさいアオマツムシのオス。せっかく大声?で呼んでいるのだから、そちらの方へ行けば良いのに、何故ここにいるのか・・・。写真に撮ろうと思ったが、薄暗いので撮影感度を上げたら画像が荒れてしまった
「ニイニイゼミ②」
「モンクロシャチホコ」2
●「クサギカメムシ」2
2021.9.6
カメムシの仲間では、一番普通のカメムシ。どこにでもいる。でも、せっかく来てくれたのだから写真に撮っておくか。
「アオマツムシ」2
奥武蔵グリーンラインを歩く 奥武蔵のシダ⑴
清水好博 2021/12/07
飯能市から東秩父村あたりまでの山並みは外秩父山地というそうで、その南側半分は俗に言う奥武蔵と呼ばれる山域をなしています。その中の高麗川北側山腹を東西に走る「奥武蔵グリーンライン」は複数の林道からなる観光にも利用される林道です。その林道は他の林道とつながり住人の生活に供する生活林道にもなっています
間違いを見つけられた方はご指摘ください
高尾山のシダ② 清水好博 2021/11/04
高尾山には約150種のシダがあるといわれています。その中で私にも分かるシダがあります (10月に続き第2回です)
間違いを見つけられた方はご指摘ください
我が家にやってきた虫たち⑵ 宮入芳雄 2021/11/03
私が住んでいる多摩ニュータウン。皆さんが思っているよりは緑が多く良い住環境です。その為か色々な虫たちがやってきます。でも100%大自然!という訳ではないので、高尾山とはまた違った虫たちです。最近、海外からやってきた虫も混じります。出会うのは朝のゴミ出しの時。廊下を歩いていたり、壁に貼り付いていたり・・・そんな虫たちを紹介します お待ちかねの第2弾です
下にあるフォトギャラリーでご覧になると大きな画面(写真)でみられます
セスジスズメ」2019.9.25
階段のステップに、ちょっと大きい蛾を見つけた。セスジスズメ。日本だけではなく東南アジアまで分布し、春と夏に羽化するという。幼虫の食草はツタやヤブガラシ。それなら、この辺にはいくらでもある。
「マエキトビエダシャク」2020.4.12
階段の壁にきれいな蛾が止まっていた。似た種類にオオマエキトビエダシャクというのがあるそうだが、翅の模様を確認したら、こちらで間違いなさそうだ。
「キマダラカメムシ」2021.7.30
階段で見つけた少し大きめなカメムシ。台湾から東南アジア原産で日本には江戸時代に入ってきたそうだが、それ以降確認されず、1934年になって長崎県で再発見されたという。市街地や都市部の街路樹で生活しているとの事だ。
チャエダシャク」2018.12.6
この蛾を見つけたのが12月。ちょっと遅すぎるのではないか、と思ったが成虫として発生するのが、11月、12月という。もう花は無い。・・・ということは、クロスジフユエダシャクやキアシドクガのように口を持たず、子孫を残すため交尾だけを目的に成虫になるタイプなのか。いろいろ調べてみたが、よく分からなかった。
セスジスズメ ⑵ 2019.9.25
マエキトビエダシャク⑵
キマダラカメムシ⑵
チャエダシャク⑵
高尾山のシダ① 清水好博 2021/10/6
高尾山には約150種のシダがあるといわれています。その中で私にも分かるシダがありますのでご覧下さい
我が家にやってきた虫たち⑴ 宮入芳雄 2021/10/04
私が住んでいる多摩ニュータウン。皆さんが思っているよりは緑が多く良い住環境です。その為か色々な虫たちがやってきます。でも100%大自然!という訳ではないので、高尾山とはまた違った虫たちです。最近、海外からやってきた虫も混じります。出会うのは朝のゴミ出しの時。廊下を歩いていたり、壁に貼り付いていたり・・・そんな虫たちを紹介します
タケの開花 五十嵐正行 2021/09/21
場所は、昭島市内の某個人宅です。町を散策していて道沿いの庭木の横に見つけました。
見つけたのは7月下旬。
9月下旬には大半が咲き終わっていました。
撮影は7月、9月ともに五十嵐。かつてメールで「見たことが無い」と書いたのは、前回の開花は60年前なので、見たことが無いのは当たり前といえば当たり前かと。
60年に一度開花し、その後枯れるといわれています。よって、五十嵐は見たことはありません。
Web情報から、開花している種は、ハチク・クロチク、と推定しました。
9月中旬、在宅の可能性が高い日時に某個人宅を訪問。
主人在宅、話を聞き、枝を切らせてもらう。
主人は、開花を承知していた。
開花に遭遇することは、運が開ける、あるいは逆に、運気が下がる、といろいろな見方があるそうだが、当家主人は、開運、
と思っている由。
枝の内部は、「中実」であり、主人もハチク・クロチクと言っていたのでまずハチク・クロチクと思います。「中実」か否かが種の判定材料のひとつだそうです。
咲き終わると枯れる、といわれているので、観察を続ける予定です。
(参考)FIT杉並会のフィールドである都立和田堀公園の「観察の森」でも2019年3月にササの開花がありました 下記URLをクリックしてご覧ください(2019年3月の活動に掲載しています 下にスクロールすると遡り3月に届きます)
キンランのシロバナ化観察(続報) 石田祐三 2021/05/18
昨年キンランの群生地がシロバナキンランに一変していたことに驚き疑問を感じて、今回は蕾の段階から色変化の経過を観察し、シロバナ化の再現性を確かめたので紹介します。
結論として、開花から約1週間までは本来のキンラン状態でしたが、その後順次シロバナ化が始まり約1週間を経て全てシロバナキンランに変化することを確認。スイカズラの花とは逆に金色から銀色に変化する様相は正に金銀花であり、2度楽しめる。
不思議なことに、シロバナ化は昨年同様に限られた領域(写真1)でのみ発生。周辺環境はコナラ・シラカシ・クヌギ等の高木に覆われ日影でアズマネザサの茂った中に群生。この領域外にもキンランは点在しているが全く変化は見られず、両者の差異が何に起因するのか分かっていない。また、定常的シロバナキンランに至る前の過渡的状態なのか、この状態がまだ持続するのか、この先もよく調べてみないと分からない。
八国山緑地のナラ枯れ被害状況 石田祐三
ナラ枯れの確認はフラス(木屑・糞の混合物)有無と枯れ枝葉状態から判断。昨年11月中旬の調査結果では被害総数は228本。その内訳(比率)は①枯死木104本(45.6%)、②半枯れ状態の木25本(11.0%)、➂健全木と同様に全て緑葉を維持していたもの99本(43.4%)。この内、ナラ枯れ拡大抑止と安全面から、昨年秋から今年3月末までに尾根道を中心に伐採されたもの41本(18.0%)。
これまでに分かった事は、①ナラ枯れ被害は尾根道沿いや林縁に集中、②被害はほとんどコナラでクヌギは僅か1本のみ(生木維持)、➂主に直径約30㎝以上の大径木に被害が集中していること等。幸い、ナラ枯れ被害を受けながらも半数以上のものは生き残り、今春も若葉を付けた。一度穿孔受けると再度カシナガの侵襲は受けにくい(雄の習性、樹木の防御反応)とされている。昨今の異常気象等は生態系のバランスを乱す要因と考えられ、まだ感染拡大の恐れがあります。
「伊豆大島観察会」
●「伊豆大島研修」 宮入芳雄
4月7日~9日の3日間、FITの有志7人で「伊豆大島観察会」を行いました。案内してくれたのは伊豆大島のガイドで、FITのメンバーでもある西谷香奈さん(「ブラタモリ」で2週連続で解説をしていました)。
3日間、「火山」「溶岩」「火山礫の砂漠」「植物の遷移」「独特な常緑照葉樹林」等々、色々な場所を案内してくれました。天気も良く、とにかくワイルドでマニアックで面白く楽しい充実した日々でした。それらを3回にわたって報告したいと思います。 ※火山関係は、西谷香奈さんに監修してもらいました。
写真は行程順に並んでいます (写真ごとに上の説明が付いています)
クリックすると拡大します(スライドショーにもなります)
「名勝小金井桜」復活作戦展開中
田島弘志
サクラの季節にはコロナが下火になっていると良いのですが・・・。
東京・小金井のサクラといえば今では都立小金井公園のソメイヨシノを思い浮かべるでしょうが、 国の「名勝」に指定されているのは別のところです。 公園のすぐ南側を流れる玉川上水沿いのヤマザクラの並木数キロが「名勝小金井桜」です。 その歴史は古く江戸の吉宗の時代に植えられ、その後江戸近郷の名所となり明治に入って花見の為に中央線の前身となる鉄道が開業したほどでした。 しかし戦後はすぐ脇を走る五日市街道の拡幅などで環境が悪化、枯れる木も多く今は見る影もありません。
ところが現在「名勝小金井桜」を復活させる作戦が展開されています。 きっかけとなったのは2003年玉川上水が「国の史跡」に指定されたことです。 東京都が指定の区間の重なる「名勝小金井桜」も合わせて整備を打ち出しました。 後継樹のヤマザクラの植樹は既に何年か前から始められています。 現在ヤマザクラが育ちやすい環境を整えるため、玉川上水沿いに生えているケヤキやナラ、カシなどの大木を初め低層の木々を除伐するという大変手間のかかる作業が続いています。
名勝小金井桜の碑がある「小金井橋」を境に上流はヤブ状態ですが、下流は日当たりが良くなりました。 既にヤマザクラの苗木が一列に植えられています。 ソメイヨシノではない新しいサクラの名所が見ごろになるのは20~30年後、もっと先でしょうか。
国の名勝に指定されたのは大正14年(1924年)。玉川上水沿いのヤマザクラ並木数キロが対象
碑のある小金井橋から上流。左側が玉川上水、右側は遊歩道でその上に黒く伸びているのがヤマザクラ
上流側は高木だけでなく低木が張り出し冬でも水面が見えないほど。夏は葉が茂る
小金井橋から下流ではまだ伐採の仕上げ作業が続いている。作業員が休憩中
木々がすべて取り払われ日当たりが良くなった玉川上水。既にヤマザクラの苗が一列に植樹されている
現在のサクラの名所、都立小金井公園の正門付近。玉川上水は五日市街道を挟んですぐ南側を流れている
小金井公園正門南側付近から下流。上水を覆っていた大木の切り株の数がすごい。伐倒し整理し運搬した手数は大変だ
ヤマザクラの苗が数キロにわたり一列に並んでいる。見ごろになるには20~30年、もっとかかるかも知れない
このヤマザクラは令和元年植樹。平成時代からから徐々に植樹されておりだいぶ大きく育っている木もある
桜樹接種の碑。1850年(寛永3年)最初の植樹から百年後近隣の村や新田住民が協力して数百本の苗を捕植した記念の碑。表は「さくら折るべからず」とある