ホットな高尾山情報
ホットな高尾山情報(25) (2月末編)
【2023年2月25日の情報、高尾山GC作戦担当】
〜春の兆しがあちこちに〜
月は光の春、日没が1時間以上おそくなり、日差しも大分力強くなってきました。高尾山のふもとの梅園では梅の花が咲き出し、あちらこちらで春の兆しが見つかります。
ケーブルカー清滝駅広場の池には春一番で卵を産む「ヤマアカガエル」の卵塊がありますが、池の水が殆ど無く干乾びてしまいそうです。2号路3号路ではオニシバリが黄緑色で目立たない花をつけています。キジョランはいつ見ても蕾をつけています。ヤマネコノメソウの蕾が黄色くなっています。
5号路ではダンコウバイの蕾が弾けだしています。ニワトコの大きな冬芽も開き始めてちいさなブロッコリのような花の蕾がみえます。もみじ台では赤い冬芽のモミジイチゴが目立ちます。
霞台園地のニリンソウは小さい葉を出し始めています。気の早い菫が一輪咲いていました。
2月下旬の高尾山は木々の芽が膨らみだし、春の妖精たちが顔を出し始めています。
干涸びそうなヤマアカガエルの卵塊
初春に目立たない花を咲かせるオニシバリ
〔写真熊木さん〕
一年中見かける鬼女蘭(キジョラン)の蕾
〔写真久保さん〕
蕾がほんのり黄色くなったヤマネコノメソウ
〔写真熊木さん〕
弾けだしたダンコウバイの冬芽
小さなブロッコリのような接骨木(ニワトコ)
の蕾
〔写真久保さん〕
モミジイチゴの赤い枝と冬芽
気の早い菫(タチツボスミレ)
〔写真廣川さん〕
ホットな高尾山情報(24) 自然発見
年の終わりの12月、年の初めの1月…高尾山周辺は相変わらずの賑わい。冬枯れの山野にはこの時期でないと見られない植物も顔を出す。ゆえに山歩きは楽しい!
2023.2.20 気ままな小天狗より
ジャケツイバラ(蛇結茨)の刺
2023.1.9 東高尾山稜
東高尾山稜の草戸山周辺の国有林は除伐が行われており、見通しが良い。
太さ6~7㎝の蔓と刺が目に留まった。
正月の薬王院
2023.1.3
12/31~1/1は警察官による参拝規制があったが、1/3もかなりの人出。昨年も同日に参拝したがこれほどではなかった。例年の賑わいが戻りつつある。
ダイヤモンド富士 鑑賞
2022.12.22 山頂
この日は日没の数分前までは濃いガスで覆われていたが、日没と同時に稜線がオレンジ色で縁どられた富士山が現れた。自然のいたずらか、神秘的な天体ショウに歓声とどよめきが!
カラタチバナ(唐橘)
2023.1.10 お日の森
江戸のお正月の縁起植物の一つ。高尾山では稀にしか見られない。立ち姿、葉の長さ、赤実の鮮やかさは千両・万両を超える美しさである。野鳥が種を運んだらしい!
ホットな高尾山情報(23) (1月末編)
【2023年1月28日の情報、高尾山GC作戦担当】
〜眠りから目覚め始める植物たち〜
十年に一度の強力な寒波が襲来し西日本や日本海側では大雪が降りましたが、関東地方は殆ど降りませんでした。高尾山は1/28未明に少し雪が降り、高尾駅前の建物の屋根、小仏川遊歩道や4号路がうっすらと白くなっています。
冬の眠りについている高尾山にはほとんど花がありませんが、小仏関所跡のサンシュユや白梅が咲き出しています。高尾梅の郷広場では、まだ梅は蕾ですが、ロウバイやビワの花がほのかな香りを発しています。4号路の吊り橋が白く凍えています。高尾山頂は真冬でも人出が絶えません。5号路では、フサザクラの黒い冬芽やダンコウバイの丸い冬芽が膨らみ始めています。
薬王院でシキミ(樒)が真冬でも淡い黄色の花をつけています。初夏や秋にも花があり四季咲きのようです。1号路では丸い葉っぱのヤマネコノメソウに小さな蕾がついています。
日足が伸びて、植物は早くも冬の眠りから目覚めて動き出しています。
雪が積もった小仏川遊歩道
蝋梅のほのかな香りが漂う梅の郷広場
雪が積もった4号路を慎重に歩く
雪で白く凍える深山橋
真冬でも人出が絶えない高尾山頂
フサザクラの黒い冬芽
真冬でも花を咲かせるシキミ
小さな蕾をつけたヤマネコノメソウ
ホットな高尾山情報(22) (12月末編)
【12月27日の情報、高尾山GC作戦担当】
〜新年を迎える準備〜
冬の眠りについた高尾の森は、花は殆どありませんが、氷の華や秋の名残の実や種が観察できます。
薬王院は新年を迎える準備が進んでいます。
朝の高尾599ミュージアム前の広場は底冷えで気温-2℃の表示です。片隅に植えてあるシモバシラに沢山の氷の華が咲いています。綿あめのような色と形をしています。茶色の氷の華がありました。
よく見たらカマキリの卵でした。いろはの森ではカラスザンショウの実が落ちていました。爽やな香りがします。黒い実をかじるとピリッと辛味がします。山頂下ではキチジョウソウにピンク色の実がついています。高尾山頂から雪を纏った富士山とその右手はるか彼方に南アルプスの山々が見えます。
ボダイジュの種のグライダーが青空に浮かんでいます。
薬王院では注連縄や松飾りが新しくなり、新年の御札所のテントが並び、スギ苗奉納銘板が付け替えられています。大晦日から元旦は多くの参拝客でにぎわう事でしょう。
599ミュージアム前氷の華
綿あめ型シモバシラ
シモバシラとカマキリの卵
カラスザンショウの実
キチジョウソウのピンク色した実
高尾山頂からの南アルプス塩見岳
青空に浮かぶボダイジュの種
杉苗奉納名版更新中
新年の御飾をつけた浄心門
ホットな高尾山情報(21) 自然発見
今年の秋は寒暖の差が気になった。高尾山でのイベントも快晴あり、冷たい雨あり、悩ましい日々を過ごした。11月になり小春日和もあり紅葉は例年になく鮮やかに! 植物も色々な表情を見せてくれた。
2022.11.28 気ままな小天狗より
フジレイジンソウ
(富士伶人草)
2022.10.17 小仏城山
見頃は過ぎていたが幸いにも一株の花に遭遇。高尾山周辺でも観察できる場所は少ない。数株は確認、来年を楽しみにしたい!
フユザンショウ
(冬山椒)
2022.10.27日影沢林道
最近フユザンショウを見かける事が多いが、雌株の果実を観察出来るのはラッキ-!食すと独特の辛味あり。
ツノハシバミの果実
(角榛)
2022.10.3 大平林道
高尾山には数多く存在するが、
果実を目にする事は稀。雌花の
可憐さからは想像出来ない。
ヌルデの虫こぶ
フシ(五倍子)
2022.10.20
日影キャンプ場
落葉したヌルデに多数の虫こぶが残っていた。時に見かける事もあるので珍しくはない。
好奇心で割ってみると何やら白いものが動いていた。ヌルデシロアブラムシとの事。
コモチシダ(子持ち羊歯)の無性芽
2022.10.27 日影沢林道
ハイキングコ-ス(林道を含む)でも観察できるのは稀。
大型の羽片に一つだけの無性芽を見られたのは幸運しかない。
それにしても数が多いのにビックリ!
カマキリ
2022.10.21 八王子城址
カメラを向けると敵と見たのか、
ファイテングポ-ズ。
ハラビロカマキリか?
ホットな高尾山情報(20) (11月末編)
【11月26日の情報、高尾山GC作戦担当】
〜名残の紅葉〜
10月29日から12月4日までもみじまつりが開催されて混雑する高尾山ですが、小雨模様のこの日は人出が少なめです。モミジも大分散り敷きましたが、まだまだ名残りの紅葉が楽しめます。
清滝駅前広場のもみじは盛りを過ぎて大分葉っぱを落とし、山頂への道はもみじの落ち葉がいっぱいです。東屋脇のもみじはすっかり葉を落としています。小雨模様で人出は少ないですが、山頂の標識前は行列ができています。奥の院裏の浅間神社、四天王門脇のもみじが色鮮やかです。
男坂と女坂の間の道を入った有喜苑は殆どお客様が通らない処ですが、モミジの大木が立ち並び、下から見上げる紅葉が見事です。
十一丁目茶屋前のメグスリノキが紅葉し始め、サーモンピンクに色づいた葉が奇麗です。
もう少し高尾山のもみじは楽しめます。
もみじの落ち葉を踏んで山頂へ
すっかり葉を落とした山頂東屋脇のもみじ
小雨の山頂では記念撮影の列が
奥の院裏手の紅葉
四天王門の紅葉
下から見上げる有喜苑の紅葉
有喜苑の紅葉その2
十一丁目茶屋前のメグスリノキ
ホットな高尾山情報(19) (10月末編)
【10月29日の情報 高尾山GC作戦担当】
~紅葉まつり始まる~
10月29日から紅葉まつりが始まり、高尾山は人出がいっぱいです。モミジも色づき始めました。
日影沢林道の入り口ではツリフネソウ、キツリフネが咲き残り、膨れた実を触るとパチンと種を飛ばします。林道ではサラシナショウマが白いブラシの様な花を咲かせています。レモンエゴマの実をつまむと爽やかな香りが漂います。セキヤノアキチョウジが細長い筒形の花をつけています。
紅葉まつりが始まった高尾山頂は大賑わいです。人混みの脇でナワシログミとシロダモが地味な花をつけています。シロダモは赤い実と淡い黄色の花が同時に観察できますが今年は赤い実がありません。
アキノキリンソウの黄色い花が咲き残っています。
霞台園地では日当たりの良いイロハモミジが紅葉しています。工事用の囲いが出来て暫くの間、ベンチが使えなくなっています。また4号路は工事中で暫くの間通行できません。麓の599ミュージアム前ではメグスリノキがサーモンピンクに紅葉しています。
3本仲良く並んだサラシナショウマ
爽やかな香りのレモンエゴマの実
筒形の花セキヤノアキチョウジ
人混みの高尾山頂
地味な花ナワシログミ
淡い黄色のシロダモの花
咲き残ったアキノキリンソウ
霞台園地のモミジ
サーモンピンクのメグスリノキ
ホットな高尾山情報(18) (9月末編)
【9月24日の情報 高尾山GC作戦担当】
〜雨の山頂は木犀の香り〜
9月末の雨の高尾山は、人出が殆ど無くひっそりとしてキンモクセイの香りに包まれています。
旭稲荷前の広場では、クサギが赤い萼と紫青色の実が奇麗なコントラストを誇示しています。
稲荷様の赤い鳥居がついに壊れてしまいました。稲荷山からの展望はありませんが、木々の間から麓の雲が雲海のように見え隠れします。6号路分岐から先の登山道は木道となり、昨年までの泥んこ道の面影はありません。
赤い萼と紫青色の果実をつけたクサギ
静寂と香りに包まれた高尾山頂
山頂を香りで包むキンモクセイ
花は黄色実は紫色のノササゲ
鞘が赤く色づいたトキリマメ
冬に氷の華を咲かせるシモバシラの秋の花
細い花弁のカシワバハグマ
幽霊のようなアキノギンリョウソウ